最終更新日 2025年5月16日ページID 002240

福井県の林道について

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林道の役割や整備状況等について紹介します。 

 

林道の役割     

 森林は、県民の生活に必要な木材等の林産物を供給するだけでなく、清らかな水と空気を育み、災害から県民の生命、財産を守り、多様な生態系を支えるなど重要な役割を果たしており、県民にとってかけがえのない財産です。
 しかしながら、今日の森林・林業を取り巻く環境は、担い手の減少や高齢化、木材価格の低迷など大変厳しい状況にあり、間伐等の森林施業が十分に実施されず放置された森林が増加し、森林の持つ多面的機能が十分に発揮されないことが大きな課題となっています。このため、森林施業を効果的かつ効率的に実施することが必要で、そのための基盤施設を林道が担っています。

集積1 集積2

林道が整備される前の木材の集積・運搬作業の状況

集積3 集積4

林道を利用した木材の集積・運搬作業の状況 

 

林道・林内路網の整備と現況                            ページトップへ戻る

 路網は林業の最も重要な生産基盤であり、森林資源の循環利用を促進し林業生産性を高めるためには、林道と森林作業道を適切に組み合わせた路網を整備していくことが重要です。
 森林作業道と林道では用途や目的が異なります。森林作業道については林内作業者や軽トラックなどが通行できる最小限の構造で、作業現場と林道との間で小規模な運搬を行うためのものであり、林道については森林作業道より集材された間伐材等を市場まで大型トラックで効率的に運搬できる規格・構造となっています。
 もし仮に森林作業道だけで路網を形成すれば、木材を少量ずつ長距離に渡って運搬しなくてはならず、非効率性から経費等が掛かり増しとなり、森林整備や木材搬出コストが大幅に増加してしまうことから、林道と森林作業道を組み合わせた路網の整備が重要になります。 

○福井県林内路網現況

●林道(令和2年3月31日現在) 

森林面積(ha)
(A)

林道(自動車道) ※1 林道(軽車道) ※1 林道計

延長(m)
(B)

路線数
 

密度(m/ha)
(B/A)

延長(m)
(C)

路線数
 

延長(m)
(D=B+C)

路線数
 

密度(m/ha)
(D/A)

272,835 1,750,711 948 6.4 366,903 470 2,117,674 1,418 7.8

  ※1 林道(自動車道)・・・幅員3.0m以上、 林道(軽車道)・・・幅員3.0m未満

●林内道路(令和2年3月31日現在)

森林面積(ha)
(A)

  林道(再掲)   公道等 ※2 林内道路

延長(m)
(D)

延長(m)
(E)

延長(m)
(F=D+E)

密度(m/ha)
(F/A)

272,835 2,117,674 2,126,930 4,244,604 15.6

  ※2 公道等 ・・・森林内の国道、県道、市町道等

●林内路網(令和2年3月31日現在)

森林面積(ha)
(A)

林内道路(再掲) 森林作業道 林内路網

延長(m)
(F)

延長(m)
(G)

延長(m)
(H=F+G)

密度(m/ha)
(H/A)

272,835 4,244,604 6,080,938 10,325,543 37.8
 

林道事業における環境配慮や木材利用                        ページトップへ戻る

林道事業における環境配慮や木材利用の取組みについて紹介します。

環境配慮

 林道事業の実施にあたり、次のことに配慮して事業を進めています。

  • 切盛工事で発生した法面は、現地に自生している種と同一の在来種などにより緑化を図り、自然植生の復元を図っています。
  • 低騒音型建設機械を使用することで、騒音防止に努めています。
  • 排気ガス対策型建設機械を使用することで、大気汚染防止に努めています。
  • 地形状況を考慮した林道線形とすることで、掘削土、伐木、伐根の発生量を抑制しています。
  • 林道工事による発生土を盛土の材料として積極的に利用しています。

木材利用

 林道事業の実施にあたり、環境負荷の少ない資材である木材・間伐材製品の利用を積極的に図っています。県産材利用拡大行動計画(令和7年2月)に基づき、間伐材を利用した丸太伏工や筋工の実施により、林道工事100m当たり6m3を目標に利用を進めています。

林道事業における環境配慮や木材利用1

丸太伏工(草木が繁茂することを防止し見通しを確保します)

林道事業における環境配慮や木材利用2

筋工(斜面の浸食を防止します)

 

林道災害                                     ページトップへ戻る

 台風や豪雨や地震などの自然災害により林道が被害を受けた時は、林道施設災害復旧事業等により復旧することができます。そのため、災害を発見された場合は被災箇所へは近寄らずに、維持管理者である各市町へ速やかに通報して下さい。
 迅速な災害復旧に努めてまいります。

林道災害1 林道災害2

 復旧前                復旧後

 

施工中の県営林道                                 ページトップへ戻る

現在、県では、地域の骨格となる1路線の幹線林道を開設しています。
開設済となっている区間は通行できますが、工事用車両が走行することもありますので、スピードは控え安全運転で走ってください。

若狭遠敷線

森林基幹道 若狭遠敷線
起点 おおい町名田庄木谷
終点 小浜市下根来
延長 19.8km(うち17.0km完了)
幅員 4.0m ~ 5.0m
事業計画 平成12年度 ~ 令和10年度

<概要>
 若狭遠敷線の計画されている地域は、スギを中心とした若齢林が広く点在しています。
 これらの若齢林は、将来的にこの地域の森林を担う貴重な財産であり、きめ細かい保育作業を行っていく必要があります
若狭遠敷線1

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お問い合わせ先

森づくり課森林保全グループ

電話番号:0776-20-0445 ファックス:0776-20-0654メール:mori@pref.fukui.lg.jp

福井市大手3丁目17-1(地図・アクセス)
受付時間 月曜日から金曜日 8時30分から17時15分(土曜・日曜・祝日・年末年始を除く)