令和6年度わくわく読書活動応援事業 取組事例集
概要
小学校において、福井県教育委員会が選定した「子どもの成長段階に応じた推奨図書」(小学生対象小冊子「本のあるまいにち」に掲載の72タイトル )を活用した取組みや、学校図書館活性化について指導が行える人材による読書活動に関する講義、助言、意見交換等を実施した。 →子どもの成長段階に応じた推奨図書(別ウィンドウがひらきます)
- 実施小学校
福井市清水北小、小浜市小浜小、小浜市今富小、小浜市内外海小、池田町池田小、越前町朝日小(6校)
取組事例
推奨図書の展示、推奨図書を活用した取組等
推奨図書(小学生対象小冊子「本のあるまいにち」に掲載の72タイトル )、展示用ツール(推奨図書ポスター、『エルマーのぼうけん』すごろく等)を活用して、図書の展示等の取組を実施。
取組校の声
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図書室の前に学年ごとに推薦図書を分けて展示し、いつでも借りられるようにした。また、恐竜のオブジェや缶詰などを本とともに展示したことで、そこから興味や関心をもって、本を借りに来る児童もたくさん見られた。
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昨年に引き続き、わくわく図書コーナーを設け、児童が自由に借りられるように配置したので、児童は手に取ってみていた。図鑑や絵本が人気であった。
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各学年に合った推奨図書を貸し出ししていただき、児童が様々な本に触れることができた。
- 恐竜フィギュアやサバ缶などに関心をもち、実際に本を手にする児童が見られた。また、お「おはなしめいろ」を知っている児童も多く、杉山亮氏の本を読み返していた。
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6年生の児童に紹介したときは「図書室に置いたらおもしろい」、「楽しそう」という声が聞こえた。
ブックトーク
公共図書館司書によるブックトークの取組を実施。
※ブックトーク:テーマ等にそって、読み聞かせ等も交えながら、いろいろな本を紹介すること
取組校の声
- 各学年に分かれて、推奨図書の本の読み聞かせやクイズをしていただいた。ブックトークの内容が発達段階に合わせて工夫されており、どの学年も推奨図書の本に興味をもつことができた。ブックトークの後は、貸出されている推奨図書を進んで読む児童が増え、ブックトークの効果が見られた。
- 普段は読書が好きでない児童が、ブックトークで紹介された本に興味を持ち、本を借りるようになっていた。読書が苦手な児童でも本に引き込まれるような、紹介の仕方が工夫されていた。推奨図書以外の本でも、引き続きブックトークをお願いしていきたい。
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低・中・高学年に分かれて、6冊ずつブックトークをしていただいた。全学年、児童は興味を持ってブックトークに聞き入っていた。途中クイズや児童への投げかけなども交えて、終始楽しい時間を過ごすことができた。ブックトーク後は関連図書を10冊貸し出してもらい、喜んで学級で読んでいた。
- 紹介してもらった本を進んで読もうとする姿が見られた。 読んだことのないジャンルの本に出会ったと答える児童も多く、読書の幅が広がった。
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ブックシアターや大型絵本での読み聞かせ、手遊びと関連付けた説明などで、子ども達は大変興味をもって聞き入っていた。
学校図書館活性化講師派遣
学校図書館活性化についての指導を行える講師(学校図書館スーパーバイザー等)を派遣し、小学校が希望するテーマでの講義や、学校図書館をみながらの具体的な助言、意見交換等を実施。
講師
- 柳田典子氏
公益社団法人全国学校図書館協議会 学校図書館スーパーバイザー
元・京都府立小学校校長、教育委員会指導主事。立命館大学等複数の大学で非常勤講師として、司書教諭資格の授業を担当。
- 藤田利江氏
神奈川県で小学校教諭兼司書教諭として勤めたのち、東京都荒川区・江戸川 区、神奈川県大和市の教育委員会で学校図書館スーパーバイザーとして勤務。
- 杉山 亮氏
児童書作家。主な著書に『名探偵ミルキー』シリーズ(偕成社)、『青空晴之助』シリーズ(仮説社)、『子どものことを子どもにきく』(ちくま文庫)などがある。ストーリーテラーとして全国の図書館・小学校でものがたりライブを行っている。
- 田口幹人氏
合同会社未来読書研究所 特定非営利法人読書の時間理事長。
楽天ブックスネットワークの提供する少部数卸売サービス「Foyer」を手掛ける他、岩手県一関市の「北上書房」役員も務める。
講義の内容
- 学校図書館の運営と読書活動について
- 学校図書館機能と「学校読書調査」
- 学校図書館利用促進のための図書館運営
- 学校図書館利用促進のための読書活動や取組
- 情報活用能力育成のための取組など
ワークショップの内容
- 調べ学習にチャレンジ!
- 作家によるものがたりライブ
- 読書について考えるワークショップ
取組校の声
- 図書館の本の配置や作り自体への具体的な助言もいただき、これから取り組んでいかなければならない課題であると改めて考えることができた。
- 本校では、学級文庫が充実していることから図書室に通う児童が少ないことが課題となっているので、読書活動の活性化について話を伺った。また、情報活用能力について実践例をもとに紹介していただいた。そして、図書室を見てもらい、本の配置も課題であると助言をいただいた。読書として図書室を利用するだけでなく、学習の場としても図書室を利用できることを学んだ。教科書の内容に合わせた本を増やしていき、図書室を授業でも利用できるよう呼びかけていきたい。
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児童がテーマを設定し、図書館の本を活用してまとめていく「調べ学習にチャレンジ」した。藤田先生のアドバイスのもと、全ての児童が、図書室を駆け回って自分のほしい情報を集め、まとめシートを意欲的に仕上げることができた。
その他 学校の声
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推奨図書を多くの児童に読んでもらうために、図書委員会でおすすめの本のポップを作成した。作成したポップは、展示の周りに掲示を行った。児童がすすめたことで、その本は他の本に比べ、より多くの児童が手に取っていた。
- 文化委員会の主催で、学年間交流の読み聞かせ、おすすめの本紹介を行った。文化委員会で図書室ビフォーアフターをPRし、新しく購入した図書に関するクイズをを考えるなど利用する人が増えるように活動した。
学校HP等での活動紹介等
小浜市今富小学校
小浜市小浜小学校
内外海小学校図書室リニューアル作戦
関連リンク
わくわく読書活動応援事業(トップページ)
福井県の子どもの読書活動推進事業(トップページ)
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